“何も無い場所だけれど
ここにしか咲かない花がある”
(ここにしか咲かない花/コブクロ)
「どうします?」
「いや、けど俺達だけでも、さあ・・・。
それに、やるからって、福岡、広島から呼ぶわけにはいかないだろぉ?
それにアイツはロケが詰まってるらしいし、相手にならんよ、テニスしてないだろうから」
「ですよねぇ。じゃあアイツは?」
「アイツ?ああ、最近結婚したらしくて引っ越したみたいだよ。
まあ会社も急に休めないんじゃん?」
「そうなんすか。じゃあ2人で行きましょう。3セット、OKすか?」
「負けないぜ!」
「ちなみに、これまでの勝率は僕の方が上です」
「ふん、最後に勝った方が強いのよ」
ある場所である奴とシングルスをすることになった。
いや、ちょっと違うか。
しなきゃいけないんだ。
だってもう最後になっちゃうし。
「最後」?・・・うん・・・最後。
なくなっちゃうんだよ。
俺達の大切だった場所が。
コイツとは約10年前からの付き合い。
ここで出会った。
もちろんアイツらともね。
目をつぶれば鮮明に思い出せるよ。
レッスン中の真剣な顔、休憩中の笑顔、悲しいときの泣き顔、単純な酔っぱらいの顔、
数少ないけど喧嘩した時の怒り顔・・・。
ああ!一番は誰かにタバスコで叩かれた痛い顔?だったかな。
一旦俺が離れてから戻ってきたら、コイツしか残っていなくてね。
だけど再会して決めた事があった。
「俺達で一花咲かせるか!」
これ。
今となっては、咲いたか、咲かせられたかは分からないけど・・・。
けど、ここにしか、ここでしか咲かない花を目指していたんだ。
我武者羅だった。
特別な場所だった。
ずっとそこにあると思っていた。
”あの優しかった場所は今でも
変わらずに僕を待ってくれていますか?
最後まで笑顔で何度も振り返り
遠ざかる姿に唇かみしめた
今はこみ上げる寂寞の思いに
潤んだ世界を拭ってくれる指先を待っている”
(ここにしか咲かない花/コブクロ)
お疲れ様。
忘れないから。
絶対。
THANK YOU,HASHIMOTO!
LOVE YOU FOREVER・・・・.
ここにしか咲かない花がある”
(ここにしか咲かない花/コブクロ)
「どうします?」
「いや、けど俺達だけでも、さあ・・・。
それに、やるからって、福岡、広島から呼ぶわけにはいかないだろぉ?
それにアイツはロケが詰まってるらしいし、相手にならんよ、テニスしてないだろうから」
「ですよねぇ。じゃあアイツは?」
「アイツ?ああ、最近結婚したらしくて引っ越したみたいだよ。
まあ会社も急に休めないんじゃん?」
「そうなんすか。じゃあ2人で行きましょう。3セット、OKすか?」
「負けないぜ!」
「ちなみに、これまでの勝率は僕の方が上です」
「ふん、最後に勝った方が強いのよ」
ある場所である奴とシングルスをすることになった。
いや、ちょっと違うか。
しなきゃいけないんだ。
だってもう最後になっちゃうし。
「最後」?・・・うん・・・最後。
なくなっちゃうんだよ。
俺達の大切だった場所が。
コイツとは約10年前からの付き合い。
ここで出会った。
もちろんアイツらともね。
目をつぶれば鮮明に思い出せるよ。
レッスン中の真剣な顔、休憩中の笑顔、悲しいときの泣き顔、単純な酔っぱらいの顔、
数少ないけど喧嘩した時の怒り顔・・・。
ああ!一番は誰かにタバスコで叩かれた痛い顔?だったかな。
一旦俺が離れてから戻ってきたら、コイツしか残っていなくてね。
だけど再会して決めた事があった。
「俺達で一花咲かせるか!」
これ。
今となっては、咲いたか、咲かせられたかは分からないけど・・・。
けど、ここにしか、ここでしか咲かない花を目指していたんだ。
我武者羅だった。
特別な場所だった。
ずっとそこにあると思っていた。
”あの優しかった場所は今でも
変わらずに僕を待ってくれていますか?
最後まで笑顔で何度も振り返り
遠ざかる姿に唇かみしめた
今はこみ上げる寂寞の思いに
潤んだ世界を拭ってくれる指先を待っている”
(ここにしか咲かない花/コブクロ)
お疲れ様。
忘れないから。
絶対。
THANK YOU,HASHIMOTO!
LOVE YOU FOREVER・・・・.
「これは?」
「イースタン?」
「・・・じゃあ、これは?」
「・・・・ウエスタン?」
「じゃ、コンチネンタルはどう持つんだよ?」
「・・・こうっすか?」
「バ○!それじゃ一緒になっちゃうじゃんか!」
なんて質問だか説教だか・・・・良く分からない会話を繰り返しながらのミーティング。
もちろん近場の居酒屋の一席だから、そんなにお堅いものじゃないけどね。
しっかし・・・最近の奴らはグリップすらまともに答えられんのかね?
「じゃあ、お前がいつも握っているグリップは何て言うの?」
って質問には・・・・
「いや、ジュニア時代から、そうやって持てって言われてたんで・・・わかんねっす!」
それでいいのか?新米コーチ?
「それじゃレッスンで伝えられないだろ?ほら、今しっかり覚えろ」
で、飲み屋なのに、ラケットを出して、あ〜だ、こ〜だと握ってる。
暫くすると、そいつの恋愛事情に話が流れた。
ま、グリップは完璧になったから、許してやったんだけどね。
「最近別れちゃったんですよねぇ・・・」
「へぇ。ま、ドンマイだな」
「どっかに落ちてないかな〜?」
「何が?」
「いや彼女が」
「そんなわけ無いだろぉ」
「いや可能性がゼロじゃなければあきらめないっすよ!」
「ゼロだよ。で、何で別れたの?」
「ん・・・まあ、何となくっす」
「あれ、引きずってんの?」
「や・・・そんなんじゃないっすけど・・・」
「ドンマイ。結局、お前もテニスの道を選んだ不器用な男ってわけだな」
「『お前も』って一緒にしないで下さいよ!」
・・・・なんて、やり取りの後。
テニスでもレッスンでも何でもそうだが、大事な事は、失敗を反省し、次に活かす事。
てな事を酒を飲みながら話したわけ。
「次はもっといい恋が出来るよ。さ、帰るか」
「そっすね。反省を次に活かす!ですね」
「そう!で、これは何ていうグリップ?」
「・・ぐ・・・お会計っすか?ごちそうさまで〜す!」
「全然活かされて無いじゃんかよ!」
「じゃ、もう一軒、いやもう一回反省会しますか?」
「そんな返しだけはうまいのな!」
「イースタン?」
「・・・じゃあ、これは?」
「・・・・ウエスタン?」
「じゃ、コンチネンタルはどう持つんだよ?」
「・・・こうっすか?」
「バ○!それじゃ一緒になっちゃうじゃんか!」
なんて質問だか説教だか・・・・良く分からない会話を繰り返しながらのミーティング。
もちろん近場の居酒屋の一席だから、そんなにお堅いものじゃないけどね。
しっかし・・・最近の奴らはグリップすらまともに答えられんのかね?
「じゃあ、お前がいつも握っているグリップは何て言うの?」
って質問には・・・・
「いや、ジュニア時代から、そうやって持てって言われてたんで・・・わかんねっす!」
それでいいのか?新米コーチ?
「それじゃレッスンで伝えられないだろ?ほら、今しっかり覚えろ」
で、飲み屋なのに、ラケットを出して、あ〜だ、こ〜だと握ってる。
暫くすると、そいつの恋愛事情に話が流れた。
ま、グリップは完璧になったから、許してやったんだけどね。
「最近別れちゃったんですよねぇ・・・」
「へぇ。ま、ドンマイだな」
「どっかに落ちてないかな〜?」
「何が?」
「いや彼女が」
「そんなわけ無いだろぉ」
「いや可能性がゼロじゃなければあきらめないっすよ!」
「ゼロだよ。で、何で別れたの?」
「ん・・・まあ、何となくっす」
「あれ、引きずってんの?」
「や・・・そんなんじゃないっすけど・・・」
「ドンマイ。結局、お前もテニスの道を選んだ不器用な男ってわけだな」
「『お前も』って一緒にしないで下さいよ!」
・・・・なんて、やり取りの後。
テニスでもレッスンでも何でもそうだが、大事な事は、失敗を反省し、次に活かす事。
てな事を酒を飲みながら話したわけ。
「次はもっといい恋が出来るよ。さ、帰るか」
「そっすね。反省を次に活かす!ですね」
「そう!で、これは何ていうグリップ?」
「・・ぐ・・・お会計っすか?ごちそうさまで〜す!」
「全然活かされて無いじゃんかよ!」
「じゃ、もう一軒、いやもう一回反省会しますか?」
「そんな返しだけはうまいのな!」
「叩いた〜!」
と言ったジュニアの声を聞いて、チーフコーチがラリーを止めてそこに近づいて行った。
「何だよ?どうした?」
「叩いた。ラケットで」
俺もラリーを止めて、その状況を見ていたけど、
明らかにチーフの顔つきが怒ってるのが分かった。
「何で叩いた?」
「・・・・」
別の奴が、
「ふざけてた」
「どっちが?」
「どっちも〜」
チーフはラケットを置いて、そこに座り込んでジュニア達を見た。
「見てたよ。君が叩いたところも、ふざけてたことも、み〜んな見てた」
「・・・・」
「ラケットは叩く道具なのかい?」
「違う・・・」
「じゃあ叩くな。絶対にだ。ラケットはボールを打つものだ。
テニスをするためのものだ。
これからも君がラケットで人を叩くというなら、今すぐコートから出ていきなさい」
「・・・・」
「どうするんだ?」
「・・・ごめんなさい。もう叩かない・・・」
「よし。じゃあ君逹は何でふざけてたんだい?」
「・・・・・」
「何でだい?」
「コイツが悪口言ってきた・・・」
「何て?」
「下手くそって」
「だってコーチとのラリーでアウトばっかりだったから」
「だから下手くそって言ったの?」
「・・・うん」
チーフの顔が少し優しくなって、
「いいか?アウトすることは凄いことなんだよ。
ボールがたくさん飛ぶってことだからさ。これはスゴいこと。」
「・・・・」
「分からないか・・・。今は分からなくてもいいよ。
だけど下手くそって言ったことは謝りなさい」
「・・・・ごめんなさい」
「よし」
これでまだ終わらなかった。
「で、君達はふざけてるこの子逹を何故止めなかったんだい?」
思いもよらなかった方向にお説教が向いたんだ。
「・・・・」
「みんな同じコートでテニスをしているんだから止めなきゃダメだよ。
なんでか分かるか?」
「仲良くしなきゃだめだから?」
「うん。それもある。けどね、もっと大事なことがあるんだ。
・・・いま、コーチがラリーを止めて何分たった?」
「3分くらい?」
「そうだね。その3分でコーチと何回、何球、何人ラリーができるの?
どれだけ上手になれるの?
みんなは上手くなりたくないの?」
「・・・なりたい」
「じゃあ1時間しかないレッスンでふざけてる子がいたら、
みんな同士で注意しなきゃダメじゃない?」
「・・・はい」
「じゃあ次のレッスンでは、いや今から気を付けようね。よし!ラリーを再開しようか!」
レッスン後のコートでチーフが俺に言った。
「レッスンはさ、1時間しか無いだろ?
このたったの3600秒で俺達はテニスの素晴らしさ、楽しさ、マナーを伝えるんだぜ。
あの子達の中から、世界に通用するプレーヤーが出てくるかもしれないし。
手は抜けないよな・・・」
「けど、今日の180秒はきっと大きな意味を持っていますよ!」
「だよな!」
「ですよ!じゃあ僕の為に、帰りに3600秒ほど付き合ってもらえます?」
「お前の成長の為に?仕方ねえなぁ。今日は一軒だけな!」
「やりぃ!じゃ、着替えてきま〜す!」
と言ったジュニアの声を聞いて、チーフコーチがラリーを止めてそこに近づいて行った。
「何だよ?どうした?」
「叩いた。ラケットで」
俺もラリーを止めて、その状況を見ていたけど、
明らかにチーフの顔つきが怒ってるのが分かった。
「何で叩いた?」
「・・・・」
別の奴が、
「ふざけてた」
「どっちが?」
「どっちも〜」
チーフはラケットを置いて、そこに座り込んでジュニア達を見た。
「見てたよ。君が叩いたところも、ふざけてたことも、み〜んな見てた」
「・・・・」
「ラケットは叩く道具なのかい?」
「違う・・・」
「じゃあ叩くな。絶対にだ。ラケットはボールを打つものだ。
テニスをするためのものだ。
これからも君がラケットで人を叩くというなら、今すぐコートから出ていきなさい」
「・・・・」
「どうするんだ?」
「・・・ごめんなさい。もう叩かない・・・」
「よし。じゃあ君逹は何でふざけてたんだい?」
「・・・・・」
「何でだい?」
「コイツが悪口言ってきた・・・」
「何て?」
「下手くそって」
「だってコーチとのラリーでアウトばっかりだったから」
「だから下手くそって言ったの?」
「・・・うん」
チーフの顔が少し優しくなって、
「いいか?アウトすることは凄いことなんだよ。
ボールがたくさん飛ぶってことだからさ。これはスゴいこと。」
「・・・・」
「分からないか・・・。今は分からなくてもいいよ。
だけど下手くそって言ったことは謝りなさい」
「・・・・ごめんなさい」
「よし」
これでまだ終わらなかった。
「で、君達はふざけてるこの子逹を何故止めなかったんだい?」
思いもよらなかった方向にお説教が向いたんだ。
「・・・・」
「みんな同じコートでテニスをしているんだから止めなきゃダメだよ。
なんでか分かるか?」
「仲良くしなきゃだめだから?」
「うん。それもある。けどね、もっと大事なことがあるんだ。
・・・いま、コーチがラリーを止めて何分たった?」
「3分くらい?」
「そうだね。その3分でコーチと何回、何球、何人ラリーができるの?
どれだけ上手になれるの?
みんなは上手くなりたくないの?」
「・・・なりたい」
「じゃあ1時間しかないレッスンでふざけてる子がいたら、
みんな同士で注意しなきゃダメじゃない?」
「・・・はい」
「じゃあ次のレッスンでは、いや今から気を付けようね。よし!ラリーを再開しようか!」
レッスン後のコートでチーフが俺に言った。
「レッスンはさ、1時間しか無いだろ?
このたったの3600秒で俺達はテニスの素晴らしさ、楽しさ、マナーを伝えるんだぜ。
あの子達の中から、世界に通用するプレーヤーが出てくるかもしれないし。
手は抜けないよな・・・」
「けど、今日の180秒はきっと大きな意味を持っていますよ!」
「だよな!」
「ですよ!じゃあ僕の為に、帰りに3600秒ほど付き合ってもらえます?」
「お前の成長の為に?仕方ねえなぁ。今日は一軒だけな!」
「やりぃ!じゃ、着替えてきま〜す!」
バイト時代の先輩が転勤になって、そこに呼び出しをくらった。
横浜から一時間?(遠いなぁ、まったく)
駅に着いて、周りを見てみると、意外に栄えてる街並みが飛び込んできた。
あとから先輩は「駅前だけね」なんて言っていたけど。
駅前の人混みの中から、先輩の姿を探す。
タッパがある人だから、結構すぐ見つけられるんだ。
と言っても、俺の方が数センチ高いんだけどね。
「おひさしぶりっす」
「おう。おまえ腹減ってるよな?何食いたい?」
「いや何でもいいっすよ」
「じゃ、俺、餃子とレバニラ。いくぞ」
「うす」
何と言うか、気を使ってくれてそうで、でも結局最初から行くところは決まってたん
だろうな。
だって昔からそんな先輩だしね。
まあ、ある意味ワガママなんだな。
で、餃子を食べながら一杯。
「どうなんだよ?最近は?」
「いや〜大変す。なかなかうまくは行かないですが、これからですよ」
「そうか。自分の選んだ道だから、納得できるまでしっかりやれよ」
「うす。向かい風はまだまだ吹いてますね。負けませんけど」
「風見鶏、ね」
(※参照:One Boyの『待ってろ!ジュニア日記』第15ゲーム『風を探して』)
な〜んて近況報告があって、先輩はレモンサワーを注文。
相変わらず飲む人だ。
「テニスは?やってんの?」
「いや、それがですねぇ・・・・」
「なんだよ、やってないんか?」
「なかなか機会がなくて・・・・」
「機会なんてもんはなぁ、自分で作るんだよ。仕方ねぇな。試合にでもでるか?」
「いいっすねぇ!」
「んじゃ、ちょっとマッテロ」
そう言って、携帯をいじり出した数分後。
「決まった。○月○日の○曜日。男ダブね。練習しとけよ。・・・すいませ〜ん!!」
「は?」
「だから、申し込んだから、試合。男ダブで。あ、レモンサワーもう一杯ね」
「ええっ?!」
「何だよ?嫌なの?お前はなんか飲む?」
「あ、じゃあレモンサワーで。
(嫌だって言ったって、どうせダメなんでしょ?)
そうじゃないっすけど。・・・予定も空いてました」
「じゃ、練習しとけよ。お前、バックサイドだよな?
ダブルス組むのなんて一年以上ぶりか」
なんて会話の中、互いのテニスの話になったり、昔のバイト先の思い出話になったり。
「出るからには勝ちたいっすね!」
「当たり前よ!負けに行くためにする戦があるか?」
「ですよね!じゃ、優勝で!」
「最善を尽くそう!とりあえず今日は決起集会って事で、派手に遊んじゃうか?
もうすぐアイツも来るし」
「そっすね!あ、来ましたよ!」
「お待たせっス!あれ?もう飲み終わりですか?じゃ、ボーリングでも行きません?」
「いいね!じゃ、とりあえず3セットマッチでいくか!」
これこれ、このノリなんだよね。
やっぱり変わってなかった。
ちょい酔いの俺達は残っていたレモンサワーを一気に飲み干し、街へ出る。
「今だけは忘れちまおう」
そんな風に決めた夜だった
横浜から一時間?(遠いなぁ、まったく)
駅に着いて、周りを見てみると、意外に栄えてる街並みが飛び込んできた。
あとから先輩は「駅前だけね」なんて言っていたけど。
駅前の人混みの中から、先輩の姿を探す。
タッパがある人だから、結構すぐ見つけられるんだ。
と言っても、俺の方が数センチ高いんだけどね。
「おひさしぶりっす」
「おう。おまえ腹減ってるよな?何食いたい?」
「いや何でもいいっすよ」
「じゃ、俺、餃子とレバニラ。いくぞ」
「うす」
何と言うか、気を使ってくれてそうで、でも結局最初から行くところは決まってたん
だろうな。
だって昔からそんな先輩だしね。
まあ、ある意味ワガママなんだな。
で、餃子を食べながら一杯。
「どうなんだよ?最近は?」
「いや〜大変す。なかなかうまくは行かないですが、これからですよ」
「そうか。自分の選んだ道だから、納得できるまでしっかりやれよ」
「うす。向かい風はまだまだ吹いてますね。負けませんけど」
「風見鶏、ね」
(※参照:One Boyの『待ってろ!ジュニア日記』第15ゲーム『風を探して』)
な〜んて近況報告があって、先輩はレモンサワーを注文。
相変わらず飲む人だ。
「テニスは?やってんの?」
「いや、それがですねぇ・・・・」
「なんだよ、やってないんか?」
「なかなか機会がなくて・・・・」
「機会なんてもんはなぁ、自分で作るんだよ。仕方ねぇな。試合にでもでるか?」
「いいっすねぇ!」
「んじゃ、ちょっとマッテロ」
そう言って、携帯をいじり出した数分後。
「決まった。○月○日の○曜日。男ダブね。練習しとけよ。・・・すいませ〜ん!!」
「は?」
「だから、申し込んだから、試合。男ダブで。あ、レモンサワーもう一杯ね」
「ええっ?!」
「何だよ?嫌なの?お前はなんか飲む?」
「あ、じゃあレモンサワーで。
(嫌だって言ったって、どうせダメなんでしょ?)
そうじゃないっすけど。・・・予定も空いてました」
「じゃ、練習しとけよ。お前、バックサイドだよな?
ダブルス組むのなんて一年以上ぶりか」
なんて会話の中、互いのテニスの話になったり、昔のバイト先の思い出話になったり。
「出るからには勝ちたいっすね!」
「当たり前よ!負けに行くためにする戦があるか?」
「ですよね!じゃ、優勝で!」
「最善を尽くそう!とりあえず今日は決起集会って事で、派手に遊んじゃうか?
もうすぐアイツも来るし」
「そっすね!あ、来ましたよ!」
「お待たせっス!あれ?もう飲み終わりですか?じゃ、ボーリングでも行きません?」
「いいね!じゃ、とりあえず3セットマッチでいくか!」
これこれ、このノリなんだよね。
やっぱり変わってなかった。
ちょい酔いの俺達は残っていたレモンサワーを一気に飲み干し、街へ出る。
「今だけは忘れちまおう」
そんな風に決めた夜だった
この季節になると、あの頃に見た桜を思い出す。
ちょっとばかりテニスをした後に、何気なく行った公園。
そこには、「まさに満開!」と言っていい桜が沢山あった。
車の窓から顔を出してみると、フワリと花びらが飛び込んでくる。
いくら舞ったとしても、無くなる気配を微塵も感じさせない、そんなトコロが好きだった。
そう、好きだった。
そこでは、春の暖かさも手伝ってか、車を駐車場に止めて少しだけ眠った。
その時に流れていたBGM。
なんの事は無い、それだけの事。
ただ、それだけの出来事。
人はみな 心の岸辺に 手放したくない花がある
それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる 一輪花
花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる
嵐 吹く 風に打たれても やまない雨は無いはずと
桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い
君の中に 僕の中に 咲く Love・・・
(桜/コブクロ)
こないだの春の嵐と長く降り続いた雨で、流石の桜達も・・・。
散る気配のなかったはずのコイツラとは、また来年までサヨナラ。
太い幹から伸びた枝には、もう新しい緑の新芽が飛び出している。
うちのスクールのジュニアクラスでは、進級、進学に伴い、大きく顔ぶれが変わる時。
あいつら、レッスンでは、様子を伺うような表情でこちらを見ている。
この“新芽”達との勝負は、今、この瞬間から始まっているんだな、って。
蕾のままになんかさせないよ、絶対。
来年、きっちり咲こうな?
近くの学校も始まり、通学路を歩いている学生の姿をとてもまぶしく感じながら、
「俺もあんな時代があったな・・」なんて、また昔を思い出す。
気付くと、いつの間にか年齢があがっちまったもんな。
だけど・・・だけどココは、心は変わってないよ。
アツい何かはまだまだ流れてる。
さあ、今日もコートへ!
前を見て駆け抜けよう!
ちょっとばかりテニスをした後に、何気なく行った公園。
そこには、「まさに満開!」と言っていい桜が沢山あった。
車の窓から顔を出してみると、フワリと花びらが飛び込んでくる。
いくら舞ったとしても、無くなる気配を微塵も感じさせない、そんなトコロが好きだった。
そう、好きだった。
そこでは、春の暖かさも手伝ってか、車を駐車場に止めて少しだけ眠った。
その時に流れていたBGM。
なんの事は無い、それだけの事。
ただ、それだけの出来事。
人はみな 心の岸辺に 手放したくない花がある
それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる 一輪花
花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる
嵐 吹く 風に打たれても やまない雨は無いはずと
桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ
涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった
追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは
いつまでも変わることの無い
君の中に 僕の中に 咲く Love・・・
(桜/コブクロ)
こないだの春の嵐と長く降り続いた雨で、流石の桜達も・・・。
散る気配のなかったはずのコイツラとは、また来年までサヨナラ。
太い幹から伸びた枝には、もう新しい緑の新芽が飛び出している。
うちのスクールのジュニアクラスでは、進級、進学に伴い、大きく顔ぶれが変わる時。
あいつら、レッスンでは、様子を伺うような表情でこちらを見ている。
この“新芽”達との勝負は、今、この瞬間から始まっているんだな、って。
蕾のままになんかさせないよ、絶対。
来年、きっちり咲こうな?
近くの学校も始まり、通学路を歩いている学生の姿をとてもまぶしく感じながら、
「俺もあんな時代があったな・・」なんて、また昔を思い出す。
気付くと、いつの間にか年齢があがっちまったもんな。
だけど・・・だけどココは、心は変わってないよ。
アツい何かはまだまだ流れてる。
さあ、今日もコートへ!
前を見て駆け抜けよう!


