one boy達のテニスへの想い・・・毎月10日、25日更新!!
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●第30ゲーム『休日の過ごし方』
今日は休日。
家でゴロゴロしていても仕方ないから、近所に住んでいる同僚の家に押しかけた。
そいつは「買ったばかり」と言う自転車を誇らしげに自慢してきたんだけど・・・。
偶然なのか、神の悪戯か、俺と全く一緒の自転車。
おいおい、他人が見たら絶対怪しい2人組じゃないか?
俺は赤、あいつは緑。
色違いなのがまた、怪しさを際立たせるね。

昼飯は「蕎麦でも食いに行こう!」となって、ちょっと離れにある有名蕎麦屋へ。
もちろん、美味しく食べる為に色違いチャリにまたがって並走したよ。
ここは上司から教えてもらったんだけど、量が半端じゃない。
最高だったなぁ、中盛天そば。
ま、蕎麦の前の生麦酒が、本当の目的なんだけどね?

でね、そこの蕎麦屋の裏には有名テニスクラブがあって。
その日は、「18歳以下ジュニアトーナメント」が開催されていた。
もちろん覗いてきたよ。
皆、真剣な表情でボールを追っていたな。
凄い回転が掛かったフォアハンド。
鋭い角度でコートに突き刺さるバックハンド。
高い打点での打ち込み。
あんなボールを打たれたら、きっと俺でもまともに返せないな。
ただね、1つ気になることがあってね。
見れなかったんだ、ボレー。
あれだけの試合数が行なわれていたのに、
ボレーでポイントを決めたプレーは見れなかった。
同僚は、「この子達がダブルスをやったらどうなるのかね?」
なんて心配をしていたけど。
そうだね・・・・全員ベースライン?
そんなわけ無いか。

トップジュニアを指導する機会は今は無い。
だからこそ目の前にいるジュニアにもっともっと色んなプレーを見せてあげなきゃ。
彼らがトップジュニアに近づいた時に、想像力あふれるプレーができるように。
そんなコーチを目指して走ろう。

さ、酔いも覚めたし、帰ろうぜ。
ん、どうした?
飲み足りない?
分かったよ、どうせお前もアツくなっちまったんだろ?
じゃあ、もうちょっとだけ、な。

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●第29ゲーム『新たな出会い』
「誰?でかいし黒いし。
暑苦しいなぁ。
でかいんだよ、声。
なんか今週からコーチが変わるらしくて。
いつもとやり方が違うから、分かりづらいなぁ」

「今日からこの子達との勝負が始まる。
一体どんな子なんだろう?
みんな、緊張してるのか、口数が少ないな」

「あのコーチはどこ行ったんだ?
俺が小学校一年から一緒だったのに。
あのコーチは俺のフォアハンドをたくさん誉めてくれたのに、コイツは何もなしかよ。
あ~だ、こ~だ、五月蝿いなぁ」

「お、いいフォア打つじゃないか!
よし、次はバックを打たせて見るかな?」

「あれれ?バックは苦手なんだよなぁ。
回り込んじゃえ」

「フットワークもいいね。
これは鍛えがいがある」

「へん!どうだい!」

「うん、なかなかいいじゃないか。
おっと、そろそろ時間だな。
よし、ラストボール」

「最後は負けないぞ!
それ!あ!・・・ネットしちゃった。
悔しいなぁ。次こそは!」

「今日はちょっとイジワルなボールが多かったか?
次も来てくれるかな?
待ってるよ」

second seasonの始まり。
待ってろ!one boys!
●第28ゲーム『see you again!』
「さよなら」の時間が迫ってくると、何故だか焦る。
この時間が永遠ではない事くらい、初めから分かっていたのに。
だから、一回一回を、一言一言を大切にしていた。
だけど伝えきれてない事だらけだった。
最後なんて、いつも通りのレッスンをしたつもりなのに、妙に口数が多くなったり。

あぁ、あいつらと飲むときなんかもそうだな。
もう遅いのに、誰も帰ろうとしなかったり。
何時間も一緒にいるのに、まだまだ話すことは尽きなかった。
そこに大好きなあの子がいたときなんか「明日が来なければいい」と思ってたっけ。

落ち着きのない奴。
甘えてくる奴。
すぐふてくされる奴。
叱ってもめげない奴。
恥ずかしがりやの奴。
一生懸命ボールを拾う奴。
さぼろうとする奴。

みんな、いい子。
テニスが大好きな、いい子。
彼等はどんなテニスプレーヤーになって行くんだろう。
彼等の中に居続けられたら幸せだな。
けど今は、お互いに、次のステージに進もう。

時々会えればそれでいいんだ
一緒にいるだけでわかりあえるんだ
ほんの僅かな時間で僕らは
いつだってあの頃に戻れるのだから
明日 仕事だからと 1人 また1人と芝を払い立ち上がる
夜明けの雲の隙間に張り付いた 朝星を見上げながら
この街を離れてから今日まで 心の何処かに空いていた穴を
すっかり埋められたよ またいつか帰るよ
元気で 元気で (同じ窓から見てた空/コブクロ)

また遊びにくるからね。
ありがとう、ジュニア。
●第27ゲーム『約束』
「今度から違うコーチが教えてくれるよ」って言うんだよ。
コーチはどっかに行っちゃうんだって。
何言ってるんだろう?
・・・よく分からないなぁ・・・。
だって、「来年の大会まで一緒に頑張ろう」って、
あの試合の帰りに言ってくれたんだもん。
その日は、テニスが上手く出来なかった。
ボールを見ようとしても、なんだかぼやけちゃったし。
ラケットも上手く振れない。

帰りに聞いたんだ。
「何で違うとこに行っちゃうの?」
コーチはちょっと困った顔になって下向いちゃった。
けどね、すぐ顔を上げて、私の目を見てこう言った。
「コーチが・・・コーチが違うところに行くのは、テニスが大好きな人達とテニス
したり、まだテニスを知らない人達にテニスを伝えるために行くんだよ」
「別にここでいいじゃん!どうしてここじゃいけないの?」
「コーチもみんなと離れるのは辛いんだ。だけどね、みんなと同じような子ども達に
もっともっと沢山会って、一緒にテニスしたいんだ。今度来るコーチも、
きっとそう思っているよ」
「えー!意味わかんない!」
「うん・・・ありがとう。でも、そんなこと言わないで。いいかい。僕がここで
君達と出会ったことも、新しい場所へ行くことも、君達がまた新しいコーチに出会う
ことも、全てにおいて素晴らしい意味を持っているんだよ」
「わかんない!全然わかんない!」
「ごめんね・・・。・・・だけど、テニスを続けていれば、いつか何処かのテニス
コートで会えるよ。だから、その日まで頑張ってテニス続けてくれるかい?」

コーチの言ってることは最後まで良く分からなかったし、
私にとって新しいコーチが来ることはどうでも良かったんだ。
だけど、コーチから聞かれた事は何となくだけど分かった。
だから最後のレッスンの時にこう言うんだ。
「コーチ、またね!」
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