one boy達のテニスへの想い・・・毎月10日、25日更新!!
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●第35ゲーム『残暑見舞』
暑さも大分落ち着いてきて、秋がチラチラと顔を出し始めてきたある日の夕方。
溜まりまくった郵便ポスト。
配達物がはみ出てるよ。
ったく、だらしねぇなぁ、俺。
大したもんなんて無いだろうって、ゴミ箱にポイポイ・・・。
ピザチラシ、引っ越しチラシ、暑中見舞・・・。
ん?暑中見舞?
誰からだろう?なんて見てみると、あの子から。
あちゃ~、気付かなかったよ。
日付は・・・3週間前か・・・。
ごめん、ごめんね。
怒ってる?
返事書くから待っててね。

年の離れた妹みたいだったな。
体験レッスンの時なんか一言も喋らなかった。
だけど、その日の帰り際に手を振ってくれたね。
次の週からスクールに通ってくれて、段々と口が開くようになったし、上達もしたね。
小さい体で背伸びして打ってた印象的な子。
生意気だけど約束も守るし、テニスが好きなんだなって伝わってきたよ。

「わたしはまだテニスをつづけています。
またコーチとしあいがしたいです」

そうだね。
約束したもんね。
大事な何かを見失いそうになって、くじけてしまいそうになる時に、
あの子達が勇気付けてくれる。
俺は一人じゃねぇんだ!って思えるんだよ。
ありがとう。
明日からもう一度、情熱の翼を広げていこう。

うん、缶ビールは今日はおあずけ。
ちょっとそこまで葉書を買いに行ってくるわ
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●第34ゲーム『自信の付け方』
「ジュニアのクラスを担当したいんです!研修して下さい!」
スタッフの一人が俺に言ってきたんだよ。
そいつは、とても一生懸命な子でね。
『よし!じゃあ子ども達に正しいテニスを伝えられるように頑張ろうぜ!』
って、答えてあげたんだ。
嬉しかったしね。
でもね、そいつが続けてこう言ったんだ。
「けど僕、子ども達をまとめる自信がないんですよね・・・」
・・・・・。
なーに言ってんだよ。
自信を持ってレッスン出来てる奴なんて、この業界に何人いると思ってんだ。
そんな奴らは一握りだし、勘違いしてる奴なんて腐るほどいるぜ。
みんな自信なんて無い中で、試行錯誤しながら、工夫しながら頑張ってるんだよ?
いくら俺がお前に“子ども達のまとめ方”を語ったって、
そんな飲み会中の酔っ払いの戯言かもしれないし?
実際にコートに立ったらそれが通用するかは分からないんだぜ。
マニュアル通りにレッスンが進む事は滅多にないんだ。
それは「人」と「人」だからさ。

お前だってONE BOYSの一員なんだから、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。
前から言ってるだろう?
レッスンは情熱と愛と一握りの知識で十分だって。
お前に足りないのは何だろうね?
さあ!コートに上がろうか!
それを見つけに行こうぜ!

待ってろ!ジュニア!
●第33ゲーム『前進』
ちょっとした小石に躓いて、お前は転んでしまうのかい?
そして、そのまま止まってしまうのかい?

初めからうまく行くことなんてないんだよ。
テニスはもちろん、人生すべてが。
ぶつかり合って、分かり合って、乗り越えていくんだ。

その中で自分の道を見つけていこう。

今はまだ二人四脚かもしれない。

それでもいい。

あきれる程真っ直ぐに 走り抜けた季節を
探してまだ 僕は生きてる
間違いだらけのあの日々に 落とした涙と答えを
胸いっぱいにかき集めて はぐれない様にと抱きしめた
もう一度 あの夏空 あの風の向こう側へ
君という名の翼で
僕等がいたあの空へ
(君という名の翼/コブクロ)

転んだって構わないから。
今は立ち止まりながらでもいいから。
けどすぐに走りだそう。
●第32ゲーム『the victor』
「優勝は○○君に決まりましたよ」
運営スタッフの一人から報告を受けて、何とも言えない気持ちになった。
俺がこの子と出逢ったのは、いつだったか?
そうだ、まだ君が小学三年生の頃だったね。
ちっちゃい体だったけど、頑張ってラケットを振っていた。
懐かしいな。
体の大きさも生意気な性格もあの頃とあまり変わってないけど、
ボールはものすごい成長をしたね。
大会にはよく出場したんだよな。
毎回、決勝の一歩手前で負けちゃってなぁ。
君はまだその悔しさを表現したり、発散させたりする術をまだ知らなくて。
不機嫌なんだか、ふてくされてんだかよく分からない顔をしていた。
その度に二人で話し合って、レッスンに臨んで。
君は自主的に練習や壁打ちをしていたね。

その君が、初優勝。

表彰状を作るとき、名前を書き入れたら目頭が熱くなったよ。
自分でもびっくりしたよ。

来年は中学生になってしまうから、この大会には出られなくなってしまうね。
だから、来春、年度末にある最後のビックトーナメント制覇を目指して頑張ろう。
残り半年間、やれるだけのことはやるから、ついてきてくれよ。

この優勝はまだ通過点でしかないんだぜ?

だけど最後に。
おめでとう。
●第31ゲーム『夕方、あるコート上で』
「みんなの好きなテニス選手って誰?」

「分かんな~い」


「じゃあ知ってる選手言ってみてよ」

「分かんな~い」


「んー、シャラポワ知ってる?」


「あ、知ってる!」
「僕知ってるよ!フェデラーとナダルとアガシ!」

「お!アガシ知ってるの?スゴいじゃん!
じゃあ日本人は?」


「しらな~い」
「僕知ってるよ!松方修造!」


「松岡だよ!食いしん坊万歳の人!
コーチはね、この人に手紙を貰って、
テニスをもっともっとしようと決めたんだよ。
oneboy君へ、って名前も書いてあったんだ。
手紙?まだ大事に取ってあるよ。
確か高校二年の時だね」

「ふ~ん」

「あれ?あまり興味なかった?
じゃあさ、一番好きなスポーツは何?」

「サッカー!」
「水泳!」
「別にな~い」


「えぇ!君たちテニスしてるのに、テニスは好きじゃないの?!」

「二番かな、テニスは」

「そっか・・・」


「ねぇ、コーチって若い?」


「(来た、ジュニアからはよくある質問!)いくつに見える?」

「○○才!(実際より10以上上)」


「・・・そんなにいってないよ!!」

「よく見れば若く見えるね!」

「・・・ありがとう・・・」

この会話で、いろんな事を考えさせられた。
俺が○○才になるまでには、テニスは日本一メジャーなスポーツになり、
この子達の誰かが“好きなテニス選手”になっている。
そんな気がしてならない。

けど、その為には、まず俺が、俺達が走っていないとね。
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