one boy達のテニスへの想い・・・毎月10日、25日更新!!
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★第47試合『屋台の味は』
カラオケで解散し、店を出る。
上司を見送り、新宿駅まで歩く。
寒さが沁みる。
自然に早足になる。
もう帰ればいいのに、あと一杯だけ、とコイツと顔を見合わせ、
何も言わずに屋台のイスに座った。

「レモンサワー2つね」

屋台の酒は決まって缶だ。
普段の倍くらいの値段。
初めて注文してコレが出てきたときは、ちょっとビックリした。

おでんを摘みながら、思い思いの話をする。
いやいや、正直おでんの味なんて良くないんだ。
けどね、幸いなことに、味なんて分からないくらい酔ってもいた。

愚痴は言わない方がいい。
それは分かってる。
酒も不味くなるし、何も残らない。
だけど、誰かに聞いて欲しい時もあるだろ?
ぶちまけてスッキリする時もあるし、諭されて反省したり、
反論されてより悶々とすることもある。
この時、何を言い合ったかなんて覚えてないし、もうどうでもいいんだ。
だって俺達は、今までこうしてやってきたから。
結局、缶のレモンサワーを飲みきらずに席を立ち、帰路に着く。
帰り際なんて非道いもんさ。

「じゃな」
「じゃ」

と言ってプイッと背を向けて歩き出す。
まるで喧嘩別れだよ。
・・・・あれ?喧嘩してないよな?
うん、してないしてない。

俺達はテニス道の真っ只中。
怒りが沸いてくるのはそれだけ『一生懸命』ってことだろ。
誰に何と言われようと、進むしかない。
這ってでも。
この業界を突き動かすような存在になりたい。
いや、なるしかないんだ。
いつかこの屋台で話した事だって、いい思い出話になるさ。

友よ、キミの走る姿が好きだ。

だから明日も明後日も一緒に前を見よう。
そしてたまにだけ、下を向いて屋台のレモンサワーを飲もうぜ。

じゃあな。
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★第46試合『必要なもの、そうでないもの』
武蔵野市の小金井にある某公園。
十数面あるテニスコートは、全てが埋まっているわけではないが、
テニスを愛するプレーヤー達で賑わっている。
学生のサークル団体もいれば、ベテランのシニアプレーヤーまで様々だ。
もうちょっと人数がいたらな・・・なんてテニス界の事を考えちまったけど。
今日はそういった考えは頭からなくしてしまおう。
何故なら今日は、仲間とテニスを楽しみにきたから。
それは俺達がコーチからプレーヤーに戻る瞬間なのだ。
勿論、皆、楽しみに来ているが、目は真剣。
ちょっとした意地のぶつかり合いでもあるのだ。

「いや~疲れたね~」
「お前、茹蛸みたいになってるよ。湯気出てるし」
「後半なんか、みんな無口になってきたよね。ギャグの1つでも無いのかよ」
「やっぱりさ、俺たちは『球』で会話してんだよな」
「おっ!良い事言うね~」
「でしょ?!今週のメルマガネタに使っていいよ!」
「なにそれ!まるでネタに困ってるみたいじゃん」
「違った?」

月に1~2回しか会えなくても、ちょこっと一緒にプレーすれば分かっちまうんだな。
何をかって?
それは、色んな事だよ・・・想いとか、さ。
ふと、「あぁ、コイツラと同じ船を一緒に漕いでんだな」って嬉しくなっちまったり。
だけど、俺達の船はテニス界と言う大海原に船出したばかり。
まだまだこの船を大きくしていかなきゃいけないんだよ。
そして皆が安心して乗り込める船を作っていかなきゃね。
船の行き先?
そりゃあ勿論、「テニスを日本一メジャーにする」っていう目的地さ!

「打ち上げは近くの中華料理屋だってさ」
「だれか予約したの?」
「あぁ、俺したよ。けど今日は娘の誕生日だから、俺はパスね」
「えぇ~。・・・じゃあ娘さんのプチ誕生祝いやりましょうよ、そこで!」
「いいねぇ~!決まり!」
「え?え?」
「じゃあ30分後に現地でね!」
「マジかよ~!いつも勝手に決めるなよな~」

言葉なんか無くたって、通じ合えるんだよね。
けど、それでももっと語りたいんだ。
そしてそこにはビールが無くてはならないんだ。

「行かないの?」
「行くよ!」
★第45試合『日本一決定戦』
「少ないっすね、人・・・」
「まあ、毎年こんなもんだよ」
「今年は伊達さんが出てるから、もうちょい盛り上がるかと思ったんですけどね」
「そうだな~。ま、今日は彼女、出てないしな。あ、ケバブ食べるか?」
「食いましょう!俺、買ってきます」

・・・・・・

「お待たせっす!」
「おお、サンキュー」
「今日初めての客だったみたいですよ、俺らが」
「大変だな・・・・あれ?ビールも買ったの?」
「え・・・・はは、売り上げに協力してあげなきゃと思いまして!」
「はいはい、分かったよ。けど、その考えは必要だな」
「俺達がまず足を運ばないといけないんですよね、きっと」
「うん、日本一を決める大会にしては、寂しいもんな」
「なんか、もっとお祭り色を出したら、いい気がするなぁ」
「簡単にはいかないけどね」
「僕達だけでもお祭りにしましょ!かんぱ~い!」
「お前なぁ・・・・あまり目立つなよ!部長とか、どこで見てるかわかんないぞ~」

テニスファンの俺達がもっと動かなきゃ、この現状は打ち破れないのかもなぁ。
いいんじゃん?みんなとビール飲んで盛り上がって、その合い間にテニス観る、くらいでも。
野球の日本シリーズだってみんなビール片手に応援してるじゃん!ね!
まだ観に行ってない人は是非、有明に!

★第44試合『休日のパスタと手紙と決意』
休みの日にはよくパスタを作る。
作る、と言っても、そんな手の込んだようなものではない。
パスタを茹でて、好きな野菜と一緒に絡めて、味付けは簡単に出来合いのモンを・・・・。
好きな野菜はナスとシメジ。
うん、美味く出来た。
いやいや、誰にでも出来るし、自慢できるような品ではないんだ。
だけど・・・だけどパスタにはビールが良く似合う。

こっちに出てきて何年になっただろうか?
何とか一人暮らしは出来るようになったが、未だにゴミの出す日は忘れちまうし、休みの日以外
のメシと言ったら、コンビニ?居酒屋?ハンバーガー?
このパスタを見ても料理の腕が上がったんだか、どうだか・・・。

そんな中、故郷の母から荷物が届いた。
ちょっとした食料に、やっぱり缶ビール。
サンキュー。
そして、一通の手紙も。

親父は今の俺と同じ歳に、同じように悩んだ。
そして、今の道を選んだ。
そんな親父も、もうそんな歳か。
そうか。

「あんたはどうするの?」

俺はねぇ・・・。
まだ決めらんねぇ。
テニスが好きだから。
ココにもう少し居たいから。
テニスを日本一メジャーにするにはもうチョイかかりそうなんだよね。
あとちょっとだけ、我儘なガキでいさせてくれ。

そうだ、せっかくだからパスタの腕前だけはもう少しだけ上げていこう。
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