one boy達のテニスへの想い・・・毎月10日、25日更新!!
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★第55試合『“トスアップ~俺達の道~”第三話』
《前回のあらすじ》
どうしても納得がいかないメンバー選考に苛立つ主人公スミオ。
眠れない夜を過ごした翌日、部室に向かう。
そこには、自らをメンバーから外し、控えに回ったユウスケがスミオを待っていた・・・。

「ユウスケ・・・」
「お、早いな。早く着替えて練習しようぜ」
まるで俺と話すことを避けているみたいな早い返しだった。
その事に更にイラッとし、プチっとスイッチが入った。
アイツの言葉は無視して、続けた。
「昨日の話、まだ終わってないんだけど」
「話?ん、メンバーのことか?」
「ああ」
「2年の金子で大丈夫だよ。俺、この前やられたし。最近急成長だぜ、あいつ」
「確かに伸びてきてるよ。けどな、それでもお前のほうが上だし、経験だってある」
「・・・」
「最後の大会なのに!2年に任せていいのかよ!」
「・・・」
沈黙があった。
ほんの数秒、それも1~2秒程度だったが、それでもスミオには長く感じた時間だった。
-どうなんだよ!-
あとほんのちょっと、沈黙が続いていたら大声をだしていただろう。
それを感じ取ったのか、
「変えるつもりは無いよ。金子にも、もう話してある。さ、それより練習だ」
絶妙のタイミングだった。
この間の取り方、外し方とでも言おうか、ユウスケの持って生まれた才能の1つだろう。
ペアを組んでいて、頼れるところでもあった。
しかし今回は、その事ですかされた。
ユウスケは真っ赤なラケットを持って部室を出て行った。
その日の練習はいま一つ集中できずに終わった。
部活後、いつもの店にも寄らずに、ユウスケは俺を避けるように帰っていった。
「じゃ」
それだけを言い残して。
後を追おうと、ラケバを担ごうとした時、
「スミオ、ちょっと残れ」
引き止められた。
顧問のニイホリ先生だった。
正直、うまくすり抜けてアイツを追いたかったが、呼び止めたニイホリの雰囲気がそうさせなかった。
「ユウスケの事なんだが・・・・」
俺はラケバを置いた。

かわすユウスケ。
追うスミオ。
顧問のニイホリは何を語ろうとしているのか?

(青春テニスストーリー掲載は不定期です)

つづく・・・(もう限界?)
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★第54試合『“トスアップ~俺達の道~”第二話』
《前回のあらすじ》
部活後の、いつも通りの帰り道。
隣に居るのはいつものアイツ。
普段と何も変わらない。
しかし、アイツと別れた後に来たメールで全ては変わり始めたのだった・・・。

何の気無しに開いたメールに書かれていた事をきちんと理解するには数秒掛かった。
『メンバーは俺抜きで行く。任せた』
はぁ!?驚きと戸惑いがすぐに怒りに変わる。
同時に目の前のドアが開いた。
駅に着いたんだな。
俺はホームに降りるなり、携帯のアドレスからアイツの電話番号を探す。
呼び出し音が2回半鳴ったところでアイツの声がスピーカーから聞こえてきた。
「どうした?」
何の用?みたいに聞いてきたこの一言をきっかけに、
俺の気持ちが大声となって駅のホームに響き渡る。
「どうした?じゃねぇだろ!あのメール、どういう意味だよ!」
「ん?あぁ?メンバーの事か?だから言っただろ、大体決まったって」
「そうじゃなくて、何でお前が入ってないんだよ!」
「でかいよ、声。聞こえてるから。俺はきちんと決めたつもりだぜ」
「はぁ?お前でなきゃ誰が出るんだよ?」
「2年の金子でいいだろ?」
「だってお前・・・」

20分くらいは話していただろうか。
あたりはすっかり暗くなっていた。
結局、メンバー選考の理由、と言うかアイツが出ない理由はよく分からなかった。
入部から今まで練習は常に一緒にやってきて、最近では固定のペアとして組んでいた。
俺達の実力は部内で突出しているわけではないが、
それでもメンバーとしては十分であったと思っている。
「何でだよ・・・・」
明日、アイツに会って直接確かめるしかない。
その夜はあまり眠る事が出来なかった。

次の日、放課後になり、俺はアイツの待ってる部室へ向かった・・・・。

自分をメンバーから外した理由はなんだったのか?
2人の関係は今後どうなってしまうのか?
(青春テニスストーリー掲載は不定期です)

つづく・・・(と良いですね・・)
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