one boy達のテニスへの想い・・・毎月10日、25日更新!!
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★第59試合『“トスアップ~俺達の道~”最終話』
《前回のあらすじ》
ユウスケはアメリカに行ってしまった。
スミオは全てを受け入れ、高校最後の大会に臨む。
試合終了後、彼が感じる事は・・・

応援席の奴らが下を向いた。
隣のコートでは試合終了の握手。
(金子達・・・負けたか)
三面同時にスタートした試合はダブルスから決着が着いた。
(まだだ!俺達が勝てばいいんだ!)
隣のヤスオは何度もガッツポーズをしているし、大丈夫なはず。
ベンチコーチがいたが、ヤスオのスコアは聞かなかった。
いや、そうではなくて・・・聞けなかったのかもしれない。
一度大きく深呼吸して、俺は目の前の相手に集中した。
4―4。
競っている。
対戦相手の奴には、二年前にダンゴで負けたこともある。
だけどそれからの二年、ひたすらにガムシャラにやってきた。
朝練もしたし、毎日練習後に走った。
炭酸飲料だって我慢したんだ。
(ついこないだ、解禁しちまったけど)
とにかく、あの頃の俺とは違うんだ。
2ポイントずつ取り合い、30-30になった。
俺の1stサーブ。
トスを上げた。
ちょっとズレて躊躇った。
打たずに構えを解き、ボールが地面に着いた、その瞬間。
隣を見るとヤスオが膝を突いていた。

そっか、負けてたのか。

勝敗が決した試合は途中で打ち切られる。
団体戦とは無情なものだ。
ただ・・・ただ、最後までやりたかった。
ま、仕方ないか。

ユウスケには「ほら見ろ、お前がいないから負けちまった」と報告してやろう。
俺は、もう一度だけトスアップして、そのボールを落とさずに捕った。
俺達のテニスストーリーは始まったばかりだ。

トスアップ~俺達の道~・第一部・完
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★第58試合『“トスアップ~俺達の道~”第六話』
《前回のあらすじ》
ついに明かされた真実。
数日後、ユウスケはアメリカへ飛び立つ事になる。
それを聞いたスミオは?
彼等のテニスストーリーはどうなるのか?

「(アメリカか・・・)」
授業なんか耳に入るはずも無く、窓ガラス越しに校庭を眺めていた。
昨日、ユウスケから告げられた事実はどうしようもなくスミオの頭の中に巡っていた。
「スミオ!!!」
「はひ?!」
数学担当のコガ先生だ。
「どこ見てんだ!集中しなさい!」
「すいません・・・」
しまった・・・。コガ先生は視野が広くて、居眠りなんかしてると、すぐ見つかるんだった。
残りの時間は、何とか教科書と黒板に顔を向けていたが、この授業は欠席したようなもんだ。

授業が終わり、部室に向かった。
ユウスケはもう着替えてストレッチをしている。
「オス」
「おう」
ぎこちない挨拶、もちろん会話なんて無かった。
それに気付いた部員は一人もいなかっただろうが。
俺が着替え終わるくらいに、顧問のニイホリ先生が入ってきた。
「みんないるか?」
全員を見渡して、
「ちょっと練習前にみんなに報告があるから。おい、ユウスケ」
と言うと、ユウスケはストレッチを止めて、アメリカ行きを話し出した。
全員の顔が驚きの表情になるが、俺はもう知っていたためだろうか、何も感じなかった。
出発が一週間後になったため、急遽報告に至ったらしい。

その日の練習で一番集中し、良い動きをしていたのは俺とユウスケであったろう。
コイツとテニスできるのは後ちょっと・・・そう思うと普段は取れなかったボールに手が伸びたりした。
お互い、まだまだ伸び代があるんだな、もっと追い込めるんだなって。
一週間、2人は集中をキープしレベルアップを見せた。
そんな密度の濃い時間はあっという間に過ぎ、ユウスケはアメリカに飛び立った。
最後に交わした言葉は、
「がんばれよ」
「おう、お前も」
何だかあっけなかった。

俺達は練習を続け、大会を迎えた・・・。

ユウスケはアメリカへ。
スミオは高校最後の大会へ。
ユウスケのいない大会で感じることは・・・。
次回、必読の最終回!

(青春テニスストーリー掲載は打ち切りになったわけではありません・・・)

つづく・・・(え?次号最終回ですか!?編集長?)
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