one boy達のテニスへの想い・・・毎月10日、25日更新!!
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★第49試合『遅く起きた朝は』
「起きた?」
「んぁ?ああ・・・・どう?」
目を半開きにするのがやっとの状態で聞いてみた。
何が聞きたかったのか、自分でも良く分かってない。
「だめ。そっちは?」
「俺も。飲みすぎたな~。アイツはまだ寝てんの?」
「うん。片付けて帰ろうぜ。いつまでも寝てちゃ悪いよ」

昨日はボスを強引に誘って中華料理屋からカラオケまで付き合ってもらった。
その後、勢いでコイツんちで家飲みになったわけだが・・・・。
毎回思うんだが、カラオケ屋のサワーってのは悪酔いする。
絶対に安い焼酎使ってんだよ。
分かっちゃいるけど・・・・・飲んじゃうんだな~。

「んじゃ、お邪魔さま~」
帰り際にはアイツも起きてきて見送ってくれた。
あきらかにまだ酔ってる感じだったな。
「また来てくれよ」
言葉に元気が無かった。
スマナイ。
ゆっくり休んでくれ。
しかし、いい加減にしないとアイツの嫁さんに嫌がられちまうな。
気をつけよう。

帰りにちょっとだけ駅前のスクールを覗いてみた。
実は、ここは俺達の出会いの場所。
まだ若かった三人が社会に飛び込み、もまれた場所。
あれから何年経った?
俺達が居なくなっても誰かがテニスコートを守っている。
変わらないなぁ・・・・。

「俺達ってさぁ、ヤングマン三人衆なんて呼ばれてたけどさ」
「呼ばれてた?自分達で勝手に呼んでたんじゃなかったっけ?」
「そうだっけ?ま、その辺は置いといて・・・・。もう次のヤングマンが育ってきてるよね」
「そうだな。急にどうした?」
「いやさ、ケツをつつかれてる感じがしてね」
「後続が居るってことだろ?いいじゃん、魚鱗の陣だな」
「まあ喜ばしい事なんだけどね。でさ、考えたんだけど」
「何?」
「新しい呼び名」
「呼び名?」
「そう。もう三十路ってことで『三銃士』!どうよ?」
「三銃(30)士?くっだらねぇ~。それに俺は30までまだ一年あるし」
「ま、細かい事は気にしない気にしない!じゃ、決まりね!」

俺達はスクールを後にした。
各々の場所へ帰るために。
守るべきテニスコートはもうここじゃない。
だってここはもう素晴らしい守り人達がいるんだから。

長い長い帰り電車の中で思い出したのは、昨夜ボスが歌った曲だった。

古い舟には新しい水夫が乗り込んでいくだろう
古い舟を今動かせるのは古い水夫じゃないだろう
(イメージの詩/吉田拓郎)

まず自分の舟をしっかり動かすんだぜ。

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